当院ではアルコールによる肝障害、肝不全などで入院される患者さんがいます。また、転倒・骨折、体動困難、肺炎、脱水、低栄養などで入院した際に、飲酒が病気の原因と考えられる場合があります。アルコールに関連した入院の場合には、入院早期に特別な対応が必要になります。
- アルコール離脱症状への対応
家にいるときにたくさんお酒を飲んでいた方が急にお酒をやめると離脱症状が出現する可能性があります。断酒開始後半日からい1週間程度、頭痛・嘔気・動悸・不安・不眠・指のふるえ・発汗などが現れます。人によっては壁にアリが這っているといった幻覚が現れたり、けいれんを起こす方もいます。
離脱症状はとてもきつく、時には命にかかわる場合もあります。そのため、入院して1週間ほど離脱症状を抑える薬を飲んでもらいます。使用するお薬は、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬(セルシン、ワイパックスなど)です。抗精神病薬を併用することもあります。
- リフィーディング症候群
入院前に長期間食事が摂れていなかった場合、急に大量の食事を摂取すると、手足がむくんできたり、意識レベルが低下したり、不整脈が現れることがあります。心不全や呼吸不全を引き起こし命に危険が及ぶ場合もあります。 入院時に栄養摂取不足が予想される方は、1日に必要なカロリーの1/4程度の栄養から食事を開始します。「食事が足りないよ」と思われるかもしれませんが、徐々に栄養は増やしていきます。またカリウムやリン・マグネシウムといった電解質の異常やビタミン(特にビタミンB1)が不足している場合には点滴や内服で不足を補います。


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